「口の中に小さなできものがあるけど、放っておいて大丈夫かな?」
実はその“違和感”こそ、見逃してはいけないサインかもしれません。
日本では年間約8,000人以上が口腔がんを発症し、その数は年々増えています。
しかし、早期に発見すれば90%以上が治ることがわかっています。
ここでは、口腔がんの初期症状や気づきにくいサイン、そして早期発見のためにできることを紹介します。
① 口腔がんとは?
口腔がんとは、舌・歯ぐき・頬の内側・口の底・唇などにできるがんの総称です。
ほかのがんと異なり、目で見える・触れる位置にできるのが特徴です。
それでも発見が遅れるのは、初期症状が「口内炎」や「軽い炎症」と似ているためです。
② 初期に現れやすいサイン
初期の口腔がんは、次のようなサインから始まります。
- 口の中にできものやしこりがあり、徐々に大きくなる
- 口臭が強くなってきた
- 頬や舌が膨らんできた感じがする
- いつも同じ場所に刺激(歯・入れ歯)が当たって痛い
- 赤くただれている・白く変色している部分がある
- 炎症が続いてなかなか治らない
- 2週間以上経っても治らない口内炎や潰瘍がある
これらの症状がある場合は、歯医者さんに相談するのがベストです。
放置すると進行してしまうこともあるため、早めの受診が安心です。
③ 炎症とがんの関係
口の中で炎症が長く続く状態は、がん細胞が発生しやすい環境をつくるといわれています。
特に次のような場合は注意が必要です。
- 合わない入れ歯を長く使っている
- 歯や詰め物が舌や頬の内側にいつも当たる
- 歯周病や口内炎を放置している
- 喫煙や過度の飲酒を続けている
このように「炎症+慢性的な刺激」が長く続くと、口腔がんのリスクが高まるとされています。
④ 早期発見が大切
口腔がんは早期発見できれば小さな手術で治療可能なことが多く、
発見が遅れるほど治療が難しくなり、話す・食べる・飲むといった機能にも影響が出ることがあります。
早期発見のコツは、
- 鏡で口の中をときどき観察する
- 痛みやできものが2週間以上続いたら歯科医院へ
- 炎症や出血を繰り返す部位は放置しない
⑤ 定期検診で安心を守る
「特に痛くないから行かない」という方も多いですが、
定期的な歯科検診こそが、口腔がんの早期発見につながります。
歯医者さんでは、虫歯や歯周病だけでなく、舌・頬・歯ぐきなどの状態もチェックしてもらえます。
自分では気づかない小さな異変を、プロの目で見つけてもらうことが大切です。
🦷 目安は3〜6か月に一度の定期検診。
何もなくても、定期的に通うことが「安心を積み重ねる習慣」です。
💡まとめ
- 口の中にできもの・腫れ・炎症が続くときは放置しない
- 早期発見で治療の負担を減らせる
- 迷ったらまず、歯医者さんに相談するのがベスト
- 定期検診で小さな変化を見逃さない

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